(続)版築壁体の引き倒し実験を行いました

2017-06-09 青木孝義

耐震化技術の開発
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 ブータン王国の伝統建築である版築造の耐震補強工法を開発するため、大規模な版築壁体の引き倒し実験を行いました。実験では補強無しの試験体と補強有りの試験体の計2種類を用意しました。補強部材として版築ブロック間の水平方向の接合を補強する鉄筋コンクリート製の楔を最上段に1ヵ所ずつ、版築ブロック間の鉛直方向を補強する鉄筋コンクリート製のダボを等間隔で版築ブロック1つにつき3ヶ所ずつ設置しました。
 実験の様子は現地新聞KUENSLの5月10日版に掲載され、実験から得られた研究成果は構造工学論文集Vol.63Bに掲載されています。

 

関連資料

補強有り版築壁体の引き倒し実験

補強あり版築壁体の引き倒し実験の様子です。

小西孝明,宮本慎宏,青木孝義,江原夏季,ペマ,プンツォ・ワングモ:ブータン王国における伝統的民家の耐震補強工法に関する実験的研究,構造工学論文集,Vol.63B,pp.359-367,2017.3