実大試験体実験の様子がブータン公営放送(BBS)で紹介されました

2022-01-28 宮良光一郎・業務調整員

耐震化技術の開発
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12月28日に行われた実大試験体実験の様子がブータン国営放送で紹介されました。下記のリンクで写真付きの記事が紹介されています。

http://www.bbs.bt/news/?p=163896

若齢のヒマラヤ山脈に位置するブータンは、地震が発生しやすい地域です。したがって、耐震構造の建設物を建てることは重要です。昨日、文化局が国際協力機構(JICA)と共同で、石積造建物の耐震強度を試するために実物大試験体を使って実験を行いました。実験で、建物の補強に使用される材料の有効性を確認します。

実大試験は、文化省に建設された石積みの建物のレプリカで実施されました。建物は、現地で生産され、現地の市場で簡単に入手できる材料を使用して補強されています。

「このテストを通して、これらの補強手段がどれほど効果的であるか、そしてそれが建物の耐震能力をどれだけ改善したかを検証します。さらに、この実験から、石積造建物の崩壊パターンを理解することができます」と文化局の副エグゼクティブエンジニアであるPhuntsho Wangmo(PhD)は述べています。

2023年のプロジェクトの終了時に、組積造建物の耐震ガイドラインを策定するためにこの実験は役に立つと思われます。。

「実験の後、建物の靭性がどれだけ向上したかがわかります。だから、改善された場合は、この種の補強対策を推奨し、プロジェクト終了時には人々が選択できる異なる補強方法を示したガイドラインを作成します」とPhuntshoWangmo氏は述べています。

この5年間のプロジェクトは、構造物の耐震性を向上させ、人命と財産の損失を減らし、地震災害に対する一般的な理解を向上させ、国内の災害軽減技術を発展させることが期待されています。

 BBSリポーター

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