実大試験体の加力実験の実施

2022-01-28 宮良光一郎・業務調整員

耐震化技術の開発
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12月28日に内務文化省文化局で実大試験体の加力実験が行われました。今回の試験体は文化局の予算で作成された石積造の2階建の建物です。石を詰めた蛇篭を積み上げて壁を作っている特徴のある試験体です。蛇篭は現地ブータンでも入手できる建材です。実験は水平ジャッキで地上階天井と屋上床を押して変形量を測定しました。これまでの実大試験体(伝統的な構法による版築造・石積造住宅)より大きな変形性能が確認できました。

今回の実験は、日本側研究者の渡航ができない中で行われ、遠隔指導をもらいカウンターパートが準備から加力までのすべてを自らで行いました。今回の経験からさらに技術が高まり、次回の実験ではよりスムーズな実施ができるものと思われます。

加力実験の様子 

写真 加力実験の様子 写真提供は文化局

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