地質鉱山局(DGM)で帰国報告会の開催

2021-11-29 宮良光一郎・業務調整員

地震リスク評価
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2021年10月29日に経済省地質鉱山局(DGM)でカウンターパートNityam Nepalさんの帰国報告会が開催されました。昨年10月からJICA長期研修「地震学コース」に参加し、防災行政修士号を政策研究大学院大学から授与され帰国しました。修士論文のタイトルは「「ブータンのティンプーにおける1次元の浅いせん断波速度プロファイルを推定するための微動測定を用いた地球物理学的探査」」でした。本邦研修の中で、Nityamさんは北ティンプーの25か所の1次元せん断波速度(Vs)プロファイルから地盤の卓越周波数を推定しました。地盤状態がわかっている日本の茨城県南部で同様の調査を行うことにより、ティンプーの微動データを適用する方法も検証しました。身に着けた研究と知識は、パイロットサイトでの微動観測にすぐに使用され、サイトの卓越した周期を推定するのに役立ちます。微動測定が進むにつれ、マイクロゾーニングはより実用的で洗練されたものになり、ハザードマップは将来さらに詳細化されることが期待されます。

 

 

 写真:帰国報告会の様子(写真提供は地質鉱山局)

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