パイロットサイト調査を目的とした振動台実験用の試験体を用いての微動測定

2021-09-27 宮良光一郎・業務調整員

耐震化技術の開発
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2021年8月16日、内務省文化局(DOC)は、振動台実験用の試験体を用いて微動測定を行いました。日本の専門家チームがブータンに来ることができないので、カウンターパート(DOC)は微動計測機の操作方法を自らで操作し学習しました。収集されたデータは、測定が適切に行われたかどうかを確認するために日本側研究者に送られます。また、9月の第1週には微動測定の講習会を実施し、機器の操作に関するノウハウを学びます。

パイロットサイト(ウラ、ブンタン県)で選択された建物(石積みの建物)での微動測定が予定されており、リスクマップを作成するための重要なデータになる建物の挙動をこの測定から知ることができます。事前にDOCが機器の自己学習/自己操作をすることは、日本側の研究者による現場の指示なしに、今後の微動測定を進めるために重要です。今後のパイロットサイト調査では公共事業省技術局(DES)が、DOCのサポート(機器操作支援)を受けて、調査を主導することになっています。

写真:微動計設置の様子(写真提供は文化局)

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