OpenQuakeコース第1回目開催

2021-08-25 宮良光一郎・業務調整員

地震リスク評価
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7月6日に地震観測ハザードグループによるOpenQuakeコースの第1回目講義が行われました。コースは京大防災研と防災科研NIEDの支援でSATREPS Bhutan向けに開催され、今回の講師はNIEDの客員研究員で現在カナダバンクーバー在住のHao先生でした。リモート形式で、ブータン時間10:00、日本時間13:00、カナダ時間前日21:00から約1時間の講義でした。ブータン側からは、防災局(DDM)、地質鉱山局(DGM)、技術局(DES)、文化局(DOC)のカウンターパートが参加しました。

OpenQuake(OQ)は、災害リスクの軽減と管理のための幅広い目的のためのエンジン、プラットフォーム、およびツールで構成されているものです。 OQは非営利団体であるGlobal Earthquake Model財団(GEM)によって創られた世界的に認められたオープンソースソフトウェアです。

講義では、GEMが設立された目的、その活動、ハザード、およびグローバルレベルでのリスク評価について紹介がありました。また、ブータンのデータが不足していることに言及があり、ブータンのモデルを作成するためにOQに取り組み、学習して利用できるようブータン側個人への勧めがありました。 Q&Aセッションでは、ハザードとリスク評価のOQ機能、求められるデータについても意見交換がありました。統計と確率、断層モデリング、Unixコマンド、QGISソフトウェアなどの知識が、OQの責任あるユーザーになるためには必要で、https://www.globalquakemodel.org/servicesで提供されるGEMサービスを利用することも勧められました。

ブータンの地震リスクマップは、用いられるハザードとリスクの入力データに大きく依存します。このプロジェクトで収集されたデータが、Openquakeを利用して評価できるようになることが期待されます。

 

      

写真:講義されるHao先生(左)、参加者の皆様(右)

 

       

写真:講義を締めくくられるHao先生(左)、質疑応答時の様子(右)

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