内務文化省文化局が実地訓練のための候補建物(版築造)を調査

2021-07-02 宮良光一郎・業務調整員

耐震化技術の普及
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内務文化省文化局(DOC)が5月27日に耐震補強実地訓練のために候補建物の調査を行いました。場所はWangduephodrang県のDangchu地区で、現在は使われていない2階建ての版築造建物です。これまでに行ってきた実大試験体とも似通った特徴をもつ建物です。DOC調査チームは外観調査、内部調査を行い、3Dデータも取りました。調査データからこの建物の図面を起こし、その後、具体的に耐震補強方法を導入する検討をしていきます。プロジェクトではこの建物を使った実地訓練を計画しており、これまでに開発した耐震補強法を現地業者を施工管理しながら適用し、その過程を官民技術者への訓練の機会にする予定です。実施工の最初の事例となるとともに、改修後は採用した工法の耐久性を観察する対象にもする予定です。この実地訓練を通し官民の技術者がプロジェクトの耐震化工法を学び、さらに伝えることができるよう、プロジェクトでは訓練内容を検討しているところです。

     

写真:対象建物の外観(左)、外観調査の様子(右)

     

写真:内部調査の様子(左)、内部3D調査の様子(右) 

写真提供:文化局(DOC)

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