文科省国費留学生 名古屋市立大学(博士後期課程)の学位記取得

2021-05-04 宮良光一郎・業務調整員

その他

2017年10月に研究生として来日し、2018年4月から、名古屋市立大大学院芸術工学研究科博士後期課程にカウンターパート(内務文化省文化局:DOC)のPhuntsho Wangmoさんが文部科学省国費留学生(SATREPS枠)で履修しています。この度、所定の単位を修得し、学位論文の審査及び最終試験に合格し、学位記の授与を受けました。3月24日の授与式では博士後期課程の代表として学長から学位記を授与されました。Phuntshoさんの博士論文は「ブータンの伝統的版築住宅の地震脆弱性評価と可能な補強計画」でした。国際ジャーナルで6編の論文掲載、3編の国際会議論文発表を行いました。

帰国後は、早々にDOCでフロアバンド補強方法の実験と耐震技術マニュアルの更新およびその普及の活動が待っています。将来的には、伝統建築研究所(RITS)で、供与された機材(反力壁、振動台)が維持管理され、継続的な耐震技術の更新とその普及を担う人材育成が行われます。日本で学んだ知見が、そこでも発揮されることが期待されます。

 

学位発表するMs. Phuntsho(写真提供:青木教授(名市大)

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