2018年5月の現地活動

2018-05-31 安藤亥二郎

その他
  • 観測強化
  • 施工
  • 教育

2018年5月8日から5月14日まで、名古屋市立大(NCU)の青木孝義教授とチティス・シュレスタ特任助教が内務文化省文化局(DOC)と、DOC敷地内に建設中の実験施設の施工監理および振動台基礎フレームを設置しました。地震をシミュレーションできる振動台を支える基礎フレームは、水平な状態で地中へ埋め込む必要があります。DOCエンジニアが設置作業に協力し、コンマ数ミリ単位の水準測定と調整をしつつ基礎フレームをコンクリートで埋込みました。

2018年5月7日から5月13日まで、防災科学技術研究所(NIED)井上公・主幹研究員が経済省地質鉱山局(DGM)と「防災のためのドローン」勉強会をDGM会議室で開催しました。勉強会には本プロジェクトメンバーである内務文化省防災局(DDM)の他、ファブラボ(ブータン市民向けモノつくり工房)の技術者や土木分野の青年海外協力隊員等、計32名が参加しました。井上主幹研究員がドローンの特徴、ネパール・ゴルカ地震後やフィリピン・マヨン火山の調査にドローンを利用した実例、手作りした実機サンプルを紹介しました。プロジェクト・ダイレクタのDDMカルマ局長も勉強会に駆けつけ、ブータンで多発する山火事の初動調査にドローンは応用できる等、強い関心を示し、防災関係者向けドローン実機研修の開催要望がありました。今年度中に、プロジェクトはドローンに関する現地研修をデザインし実施する予定です。

2018年5月13日から5月17日まで、京大(KU)大見士朗准教授と安藤業務調整員がDGMの若手技術者とブータン中部ブムタン県と東部タシガン県へ出張し、設置済み地震計をメンテナスをしました。DGMの新人技術者は、机上の図面だけで理解するのではなく、現場にある機器を見て自分の手で操作しながら、論理的な障害切り分け方法や障害復旧手順を、大見准教授から学びました。

関連記事